萌えゲーアワード(日本語:萌えゲーアワード)は、日本で最も影響力のあるアダルト向け美少女ゲームの年間表彰イベントの一つであり、業界横断的に設立された「萌えゲーアワード実行委員会」が運営を主導しています。同委員会には、ゲームの発売元・開発元、主要なゲームメディア、実店舗販売チャネル、大規模イベントの主催者など、多様な関係者が参画し、美少女ゲーム産業の健全な発展と一般への認知向上を目的として、2006年から現在に至るまで継続的に開催されています。

歴史沿革  
この賞は、2006年に創設された「美少女ゲームアワード」を前身としており、初回の受賞作品は同年12月に発表されました。業界の作風の変遷やユーザー嗜好の移り変わりに伴い、主催者は2009年に正式に名称を「萌えゲーアワード」へと改め、キャラクター造形、ビジュアル表現、感情伝達などの面で強調される“萌え”文化の特質をより的確に反映させました。以来、本賞は日本のPCプラットフォームにおける美少女ゲームの品質と市場反応を測る重要な指標となり、毎年定例の審査・公表プロセスを経て、日本全国および東アジア圏のコアプレイヤー層にまでその影響力を及ぼしています。

参加規定  
出品作品は以下の厳格な条件を満たす必要があります。  
- 当該年度(1月1日~12月31日)に指定の審査機関の検定を受け、商業発売が完了したオリジナルのPC用ゲームであること。  
- 既存作品の移植版、価格調整版、パッチ、設定集、DLC拡張コンテンツは対象外とする。  
- 単体でプレイ可能なファンディスクおよびAppend Discは出品可能とする。  
- 新規発売のDVD-PGおよびBD-PG形式のインタラクティブ映像作品も資格を有する。

賞の種類  
本賞制度は8つの主要部門と、毎月恒常的に実施される人気賞で構成されています。  
- 大賞(最高栄誉。総合評価による最優秀作品)  
- 脚本賞(物語構成、人物描写、ドラマの緊張感を称える)  
- 主題歌賞(OP/ED楽曲の創作水準に焦点を当てる)  
- BGM賞(雰囲気醸成と感情誘導へのBGMの貢献度を評価)  
- グラフィック賞(原画のクオリティ、美術スタイルの統一性、視覚表現力を讃える)  
- キャラクターデザイン賞(キャラクターの識別度、性格の具体化、デザインの完成度を評価)  
- ユーザーサポート賞(実際のユーザー反応とコミュニティの活発さに基づく総合評価)  
- アダルト賞(成人向けコンテンツの表現力、演出のテンポ、尺度の適切さに特化)  
さらに、毎月「月間賞」が設けられており、プレイヤーは公式サイトを通じて日々お気に入りの作品に投票できます。これにより高い頻度での双方向性が生まれ、ユーザー参加意識と賞の信頼性が強化されています。

歴代受賞作品概観  

【美少女ゲームアワード時代】  
2006年|『青空の下の約束』|戲畫  
2007年|『遥かなる鳳華を仰ぐ』|PULLTOP  
2008年|『G弦上の魔王』|AKABEiSOFT2  

【萌えゲーアワード時代】  
2009年|金賞:『真・恋姫†無双 〜乙女繚乱☆三国志演義〜』|BaseSon  
   銀賞:『ちゃんと恋してよっ!!』|Minato Soft  
   銅賞:『きらめき十字軍』|Lillian  

2010年|金賞:『黄昏の禁忌の薬』|Applique  
   銀賞:『戦女神VERITA』|Eushully  
   銅賞:『毎日がいい日。〜不連続な存在〜』|KeroQ  

2011年|金賞:『灰色の果実』|FrontWing  
   銀賞:『神採りアルケミーマイスター』|Eushully  
   銅賞:『神風☆エクスプローラー!』|Clochette  

2012年|金賞:『この星空のカナタに』|PULLTOP  
   銀賞:『灰色の迷宮』|Frontwing  
   銅賞:『ちゃんと恋してよ!S』|Minato Soft  

2013年|大賞:『近月少女の礼儀』|Navel  
   準大賞:『灰色の楽園』|Frontwing  
   準大賞:『Prism◇Recollection!』|Clochette  

2014年|大賞:『蒼の彼方の四重奏』|sprite  
   準大賞:『晴れ渡る空の向こうに』|Chuable Soft  
   準大賞:『七色の輪廻』|Silky's  

2015年|大賞:『桜ノ詩。』|まくら  
   準大賞:『夜空を見上げれば』|PULLTOP  
   準大賞:『花咲くワークスプリング!』|SAGA PLANETS  

2016年|大賞:『わんこと自由に』|Madosoft  
   準大賞:『ご注文はギャルですか?』|Lose  
   準大賞:『戦国†恋姫〜乙女絢爛☆戦国絵巻〜』|BaseSon  
   準大賞:『千恋*万花』|YUZU SOFT  

2017年|大賞:『野良と皇女と流れ星の心2』|HARUKAZE  
   準大賞:『金色のコルダ4』|SAGA PLANETS  
   準大賞:『流景の海のエペリア』|Silky's Plus DOLCE  
   準大賞:『突然 * 恋人』|SMEE  

2018年|大賞:『Summer Pockets』|Key  
   準大賞:『ランス10 決戦』|AliceSoft  
   準大賞:『真・恋姫†夢想-革命- 孫呉の血脈』|BaseSon  
   準大賞:『ラズベリーキューブ』|Madosoft  

2019年|大賞:『抜作島に住む貧乳はどうすればいい?2』|Qruppo  
   準大賞:『玉響未来』|Azurite  
   準大賞:『D.C.4 ~ダ・カーポ4』|CIRCUS  
   準大賞:『異想魅惑』|SILKY'S PLUS WASABI  

2020年|大賞:『ご注文はギャルですか?』|Lose  
   準大賞:『常軌を逸脱Creative』|Madosoft  
   準大賞:『青春全力疾走!』|SAGA PLANETS  
   準大賞:『ドナドナ_一緒に悪さしようよ』|AliceSoft  

2021年|大賞:『創作少女の恋愛公式』|Aino+Links  
   準大賞:『D.C.4 PLUS HARMONY』|CIRCUS  
   準大賞:『冬旅、方冥冥。』|SILKY'S PLUS  
   準大賞:『Monkeys!¡』|HARUKAZE  

2022年|大賞:『変態監獄』|Qruppo  

2023年|大賞:『桜ノ刻』|まくら  

2024年|大賞:『催眠性指導 Secret Lesson』|エムズトイボックス  

2026年|大賞:『AiComi』|ILLGAMES  

日本ACGN分野において極めて代表的な垂直系賞である「萌えゲーアワード」は、美少女ゲームの技術的実装、芸術表現、ユーザーサービスの各側面における発展の軌跡を映し出すとともに、世界中の同ジャンル作品の創作方向やマーケティング戦略にも継続的に影響を与えています。その歴代受賞リストは、日本のデジタルエンターテインメント産業の進化を研究する上で欠かせない一次資料となっています。